展覧会概要
2021年10月23日 9:30 ~ 12月5日 17:00(16:30までに入館)
月曜日休館
陶芸の森内 信楽産業展示館
〒529-1804
滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
入館料 無料
主 催 岡本太郎と信楽展 実行委員会
特別協力 公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団
後 援 甲賀市 公益財団法人陶芸の森 信楽町観光協会
感染症対策により会期・内容を変更する可能性があります。
最新の情報をご確認の上、来館くださいますようお願いいたします。
はじめに
絵画・彫刻・工芸・言論など幅広いジャンルで、既成の制度や枠組みを超えたアヴァンギャルドな芸術・言論活動を展開した岡本太郎が、1964年の東京オリンピックでの「競う」などの陶板レリーフ群や1970年の大阪万博での太陽の塔「黒い太陽」をはじめとした陶作品の多くを甲賀市信楽町で制作したことは広く知られています。1971年には当時の信楽町名誉町民になっており、信楽との関わりは非常に深いものとなっています。
本展では岡本太郎と信楽との関わりについて新発見資料を含めて示しつつ、氏が繰り返し行ってきた「新しさ」の発見に焦点を当てて芸術表現の根幹をみることにします。また、岡本太郎の薫陶を受けた滋賀の作家たちの作品を展示するとともに、彼らが岡本太郎にみた「新しさ」を掘り下げていくことにします。
岡本太郎が時代を切り拓いていった原動力となった「新しさ」とはいったい何だったのか、を問うことにより、「これから」を考えることを試みます。
展示構成
1974年に新幹線岡山駅の玄関を飾るべくつくられた陶板レリーフのマケット。FRPにアクリル絵の具で着彩されている。これを横目に見ながら作品がつくられた。
信楽でつくられたもの。詳細は明らかではないが、陶工の手を借りつつ陶芸に疎い方がつくったとみられる。
1963年に信楽でつくられ量産された。1990年代に信楽でリメイクされたが、頂部の丸みなどが初期のものと比べると異なっている。
1974年に新幹線岡山駅の玄関を飾るべくつくられた陶板レリーフのマケット。FRPにアクリル絵の具で着彩されている。これを横目に見ながら作品がつくられた。
第1部
岡本太郎と信楽
1970年大阪万博関連資料、
1974年に制作された「躍進」のマケット、
「坐ることを拒否する椅子」の作品および石膏型など岡本太郎と信楽に関わる作品を展示し、信楽に残された岡本太郎の足跡をたどります。
◀︎クリックして作品の詳細をご覧いただけます
第2部
岡本太郎への
オマージュ
岡本太郎作品の制作に関わった陶芸作家たち
(大谷司朗、奥田博土、川崎千足、小嶋太郎、笹山忠保)の作品を展示します。
出展作家
大谷無限
(甲賀市信楽町)【内裏野窯】
1936(昭和11)~滋賀県甲賀市信楽町生まれ
大谷無限(司朗)は、現代の信楽・焼締め陶を追究している陶芸家である。地元高校の窯業科を卒業後、信楽で製陶業に従事しながら、京都市立工芸指導所で作陶技術を学んだ。独立後は日本伝統工芸展や個展を中心に作品を発表。古陶信楽の固定観念に囚われない、焼締めの特性や情趣に新しい解釈を加えた独自の造形表現を展開してきた。
また、文化庁芸術家在外研修員として渡米した後は、アメリカを中心に海外でも精力的に活動している。
日本工芸会正会員、テネシー州名誉州民、同州ノックスビル市名誉市民、1965(昭和40)「第3回朝日陶芸展」(名古屋/丸栄他)《優秀賞》、1976(昭和51)「第5回日本伝統工芸近畿展」(京都/髙島屋他)《優秀賞》
奥田博土
(甲賀市信楽町)【博山陶房】
1949(昭和24)~滋賀県甲賀市信楽町生れ
奥田博土は、人間と自然の関係をテーマに、陶による造形表現の可能性に挑む陶芸家である。地元高校の窯業科を卒業後、近江化学陶器に入社。在職中にレリーフの制作を通して空間と造形の関係を学んだ。
独立当初は手捻り作品を手掛けたが、後に信楽の伝統の大物轆轤の技術を用いた「音空」や「生命」など、インスタレーションを発表。轆轤の中心をずらして成形し、「揺らぎ」の造形を追究したうつわ作品にも取り組んでいる。
信楽陶芸作家協会会員信楽陶芸作家協会会員、《第2回秀明文化基金賞》受賞
川崎千足
(甲賀市信楽町)【川崎美研】
1938(昭和13)~広島県世羅郡生まれ
川崎千足は、日本の伝統文化や自然の情景をテーマに、土の造形表現の可能性を追究している陶芸家である。京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)では彫刻を専攻していたが、辻晉堂との出会いを機に作陶をはじめた。また、長年に渡り京都精華大学で後進の指導に尽力。彼を慕って信楽に工房を構えた陶芸家も多い。インドネシアを拠点に活動し、やきもの文化の普及に努めている。
京都精華大学名誉教授、国際陶芸アカデミー(IAC)元会員、国際民族学会会員、NPO「平和環境もやいネット」理事、NGO「斜めろくろの文化を守る会」代表、信楽町文化功労章受章、滋賀県文化賞受賞、1962(昭和37)「第15回行動美術協会展」(東京都美術館)《新人賞》、以降’64《奨励賞》、’65《会員推挙賞》、1983(昭和58)「日本陶磁器デザインコンペティション展」(名古屋)《銀賞》
小島太郎
(東近江市)【布引窯】
1940(昭和15)~宮城県生まれ
小島太郎は、自然の情景をモチーフに普段使いのうつわからオーナメント、大型陶板レリーフまで幅広い仕事を手掛けている陶芸家である。京都市立日吉ヶ丘高校図案科を卒業後、京都市立工芸指導所で作陶を学んだ。その後、近江化学陶器に入社。同社では岡本太郎のもとで”太陽の塔”「黒い太陽」などの制作に従事した。多彩な釉薬表現に特徴があり、「七彩天目」と呼ばれる色彩豊かな手法を創案し、詩情感に溢れた世界を表現している。
滋賀県工芸美術協会会員、東近江の芸術を愛する会の代表、滋賀県工芸美術協会会員、《第二十回秀明文化賞》受賞、東近江市・市政功労賞受賞
笹山忠保
(甲賀市信楽町)【笹陶房】
1939(昭和14)~滋賀県甲賀市信楽町生れ
笹山忠保は、現代美術的なアプローチから独自の造形を追究している陶芸家である。
岐阜県立多治見工業高校と京都市立工芸指導所で作陶と陶磁デザインを学んだ。当初はデザインの仕事を主に手掛けていたが、故平野敏三(元滋賀県立窯業試験場長)の勧めで走泥社(’86退会)に参加。
以後現在まで、建築物を想起させる本作・金彩陶辺をはじめ、屏風や墳墓などのイメージを単純化した、簡明なフォルムによる造形表現を展開している。
甲賀市無形文化財技術保持者、国際陶芸アカデミー(IAC)会員、信楽町(現甲賀市)無形文化財技術保持者、《滋賀県文化賞》受賞、秀明文化賞受賞、文部科学大臣地域文化功労者表彰、1965(昭和40)「日本陶磁器デザインコンペティション展」(名古屋)《金賞》
関連イベント
ギャラリートーク
本展プロデューサー 畑中英二(京都市立芸術大学教授)および出展作家による展示解説を行います。
【開催予定日時】10/23・11/3・14・23・12/5
※全日13時30分から1時間程度
Taro’s piano
生前の岡本太郎氏は芸術や人間を語るとき音楽を語るときが多かったと言われています。
青山にある岡本太郎記念館では氏が与謝野晶子から譲り受けたショパンを弾いた希少なピアノを見ることができ、定期的に演奏会も開かれています。
甲賀市が設置されるストリートピアノを岡本太郎展の一部のイベントとし、期間中プロのピアニストをお招きして会場を盛り上げます。
岸本良平 10月23日 10:30 13:00 14:30
京都出身のピアニスト
岸本良平 / Jazz Piano,Keyboard 立命館大学卒 在学中よりJAZZを中心に演奏活動を始め、関西を中心にライブ活動を行う傍ら、レストランやブライダルでの演奏、レコーディングワークやアーティストのサポート伴奏の他、シンセサイザーを用いたCM音源制作にも取り組む等、活動は多岐に渡る。 現在は国内外のJazz Festivalに出演する他、pops,Rock,和楽器等,ジャンルを問わずアーティストと共演し日本各地を回る。 また、レギュラーワークとして京都祇園の老舗ナイトクラブ「Selected Repos」のハウスバンドのリーダーを勤め、本場ラスベガスのエンターテイメントショーを再現している
松尾 優 11月3日&14日 13:00 15:00
シンガーソングライター、ピアニスト。 京都出身在住 4歳からピアノを始め、やがて作詞作曲をし、20歳からライブ活動を開始。 数々のCMソングや、楽曲提供、社歌の制作、校歌の編曲なども多数手がける。 2015年にサカイ引越センターのCMソングとなった「君が大人になって」は、今や子供たちを送り出す卒業ソングとして学校や幼稚園など全国各地で歌われる楽曲となった。 2019年、中国音楽業界の第一人者である張有待(ZHANG YOUDAI)氏がピアノ演奏の動画を見たことがきっかけで彼の目に止まったことがきっかけで大抜擢され、中国でピアニストとしてデビュー。 全くの無名でありながら10日間に渡るデビューツアーを大盛況で終える。 中国から帰国後、東京都庁のストリートピアノで弾いたひとつの動画がYouTubeで90万回以上再生され話題となり、それを皮切りにピアニストとしてその名をとどろかせた。 '' 素敵な靴は素敵なところに連れて行ってくれる '' そのエピソードに願いを込めて、トレードマークとして赤いハイヒールを履き演奏している。 音楽は国境を越えることを実感した今、これから更に世界へ向けて唯一無二の音を多くの人々に広げていくだろう。
和紗 live in 陶芸の森 12月4日 13:30 15:30
場所 産業展示館大ホール
産業展示館大ホールのピアノのリストアを行いそのお披露目としてフリーで出入り自由のピアノのみの演奏で歌い上げるライブを開催
京都出身。 幼少期より、ドラムをプレイする日本の父、長唄・三味線を演ずる日本と中国のクオーターの母の影響で音楽に親しむ。
小中と京都市少年合唱団に5年間在籍。高校在学時に作詞・作曲活動とバンドにてシンガーとしてのキャリアをスタート。ほどなく、京都・木屋町通りでストリートライブを始める。
その声は道行く人の足を止め、噂だけで人が増えていき、京都のトラフィックストッパーと呼ばれるようになる。
この年の夏頃から、以前Sony Musicに応募したデモテープがきっかけとなり、中島美嘉やJUJUの作曲家で知られる川口大輔との音楽的交流、共作がスタート。
また、島村楽器主催のオーディションHOTLINEに出場し、全国2500組の中でグランプリとなる。
そして、2009年Sony Musicよりメジャーデビュー。 Stand Up For Loveがフジテレビ系ドラマ「逃亡弁護士」の主題歌に起用。
映画「君の名は。」で話題のアニメーション作家、新海誠の短編映画「だれかのまなざし」への主題歌提供や、『京都 国民文化祭 2011』開会式セレモニーにて、前の皇太子殿下(現天皇陛下)の前で歌声を披露する。
その後、所属事務所を離れてフリーランスに転身し、京都を中心に活動中。
FM京都α-STATIONにて、月一度 DJ MAKOTOと共に準レギュラーを務め、KBS京都テレビ「Kyobiz X」では番組音楽を担当。
2017年、2nd mini album「Will」をリリース。
さらに、今一度 歌唱力を磨くために渡米、NYにて路上LiveやOpen Micなどに挑戦し、盛況を得て異例のケーブルTV出演、Radio出演を果たす。
2018年に初のカバーアルバム、自身3枚目となるオリジナルアルバムを続けてリリース。
2019年7月デビュー10周年を迎えロームシアター京都 サウスホールにて10周年記念公演を行いソールドアウトさせる。
アクセス
電車でお越しの場合
車でお越しの場合
京阪神方面から
名神高速道路 草津JCT → 新名神高速道路へ「信楽I.C.」より約8分
奈良・和歌山方面から
西名阪自動車道 → 名阪国道へ「壬生野I.C.」より約30分
名古屋方面から
東名阪自動車道 亀山JCT → 新名神高速道路へ「信楽I.C.」より約8分
駐車場 : 無料 (※普通車約250台・大型バス約10台)